「恋―キラ誕生日―直後」



しばらくして離れるとアスランが思い出したようにスーツのポケットから細長い箱を取り出した。
「これがプレゼントなんだけど。」
出した中身は緑の石のついた小振りのネックレス。

「え?こんなのもらえないよ!ホワイトデーだってもらったのに。それにこれエメラルド…?」
高いよね?とアスランを見上げるとアスランは苦笑いをしながら言った。

「高いとかそういうんじゃなくて。キラにつけててもらいたいんだ。」
「でも…。」
「ねぇつけてもいい?」

なかなか受け取らないキラにアスランは強硬手段に出た。
キラを抱き込んで首の後ろでチェーンをつける。

「アスラン!」

いきなりのことでキラは驚きの声を上げるがアスランはそんなことお構い無しだ。

「キラ、似合ってる。」
「そういう問題じゃないよ。」
「俺にとってはそういう問題だけど?」
しれっというアスランにキラは困ったように俯いた。
その先にはエメラルド。
アスランの眼と同じ色。

なんだか…。
「アスランが見てるみたい。」

ちょうど鎖骨辺りにあるネックレスをみてつぶやく。
「じゃ俺が居ないあいだ付けてて。」
チュと音を立てるようにエメラルドに口付ける。
それはつまりキラの胸元あたりに顔が来るわけで。

うわぁぇぇぇ〜!?

恥ずかしさのあまり顔が赤くなるのを止められない。
それをみたアスランが「可愛い」なんていうものだからキラはさらに赤くなった。

「ねぇもう一回キスしてもいい?」

キラが可愛すぎるから。

キラはコクリと首を立てに振る。
それでも恥ずかしいのか俯いたままで、それがネックレスばかり見ているように見えてアスランは少し気に入らなかった。

「俺が居るときはそっちは見ないで。」
キラの顔を両手で包むように上げさせる。
キラが少し驚いたように目を見開いていたが、すぐに微笑む。
それにアスランが少しすねたように見えたが近づいてきたのでキラは先ほどと同じように目を閉じた。

二度目のキスがやってくる。

今度は与えられるばかりじゃなくてちゃんと返したかったから腕をそっと背中に回した。
アスランだけ見てるとちゃんと伝わるように。







だらだら書いた結果です。無くても良いかと思って切ったんですがもったいなかったので。
駄文承知で失礼しました。